大人になる方法

脳科学的に大人を定義し、大人と子供の違いや大人になる方法を書いていく

「その仕事私にさせて下さい」VS「ラクした方が得」

子供のころテレビを見ていて「その仕事、私にさせて下さい」という感じのセリフを見て違和感を感じた。

 

なんで自分から面倒なことしようとするんだろう

 

給料が同じならラクした方がいい。だったら自分からめんどくさい仕事を引き受けようとする理由がわからなかった

 

同じ給与で、より仕事量が少ない方が得ではないか?

 

それが大人になってから意味が理解できた。

もちろん世の中にはそのセリフを言う人、そう思う人はたくさんいる。

一方でいい大人になってもそれが全く理解できない人もたくさんいる。

 

子供の脳である大脳辺縁系はとても怠け者。それは原始的な動物を観察すればよくわかる。

 

大脳辺縁系は爬虫類にもある。

例えばワニを思い浮かべてもらいたい。

 

動物園で見てもテレビで野生のワニを見ても、動きが遅く止まっているように見える

しかし目の前に獲物が現れたときだけはとても素早い動きをするのだ

 

子供の脳の大脳辺縁系はとにかくにめんどくさいことを嫌がる

理由は余計なことをすると命の危険があるから

 

食べたことがないものを食べたら死んでしまうかもしれない

知らない茂みの中に行ったら自分より強い敵が現れて死ぬかもしれない

余計なことをすると自分の生命にかかわってしまう。何もしない方がいい

 

だから余計なことをせず現状維持が好き

これが怠け者の正体なのだ

 

現状維持が大好きで、面倒なことは大嫌い

欲望に素直で人のことなどどうでもいい

しかしいい人ぶって他人を騙すことはある

 

そんな人からは「その仕事私にさせて下さい」というセリフは出てこない

とにかくラクが好きだし、ズルいことが好き

「どうせ給料が同じならラクした方が得」と考えるのだ

工場の単純労働者にはそういう人が多い

 

一方で大人の脳である前頭葉が動く人は成果を求める

だから「その仕事私にさせて下さい」というセリフがとっさに出てくる

自分の力で成果を出し、その先のいろんなチャンスを掴みたいのだ

 

子供の脳である大脳辺縁系で反応する人はその先のチャンスを自分が作ることは想定していない。どこからか降ってくるものだと考えている

一方で大人の脳である前頭葉で考える人は、自分で自らチャンスを作り出すことを考えている。だからこそその手段である「その仕事私にさせて下さい」というセリフが出てくる。

 

自分も含めて周囲の人がどっちのタイプか、どちらの脳が反応しやすいタイプかを見比べてみると面白いよ