幼稚な脳を持つ大人が増えた日本
日本の教育は「言われたことをする」が前提
これは「言ってくれる人」がいることが前提の仕組みであり、自分が何をするかを他人が考えてくれる仕組みだ。
だから「どうしたらいいですか?」「言ってくれたらやります」というセリフを聞くことが多い。自分がどうしたらいいのか、誰かに指示されなければ自分で考えることができないのだ
私は「いくらなんでもそんな人あまりいないだろう」と思っていた
しかし今は「ほとんどがそんな人だらけ」「そんな人いるの?という人は自分がそんな人だと気づいてない」と思っている
膨大な量の人に言動をデータ化し、分析してわかったことだが、それでも最初は信じらなかった。しかしその前提で分析対象の次の行動を予測するとほぼすべて予測通りになった。
「そんなこと言われてない」「自分は○○だと思った」「それは自分の仕事ではない」「私はそうは思わない」などいろんなことを言って自分を正当化しようとする人たちがあまりにも多い
大人の脳である前頭前野は成果を出すことを考えてる。しかしそこが機能しない子供はそんなことは考えていない。子供の脳である大脳辺縁系は成果よりは自分の責任回避を優先的に考えている。
自分のせいにされないことが最優先であり、そのための言い訳をたくさん用意している。そしてその言い訳ができる自分のことを頭がいいとさえ錯覚しているのだ
今では考えられないが、昔は家電製品が壊れたら、保証期間が切れていても無料で修理してくれることも当たり前だった。私はいろいろと修理してもらった。
顧客に対して過剰サービスする企業があふれ、必要以上に顧客を神様として扱うことが当たり前の時代があった。今でもその名残でクレーマーになる人は少なくない
商品を買っていただいたお客様には無料で様々なサービスが提供され、操作方法がわからなければ一つ一つ丁寧に無料で教え、機械にトラブルがあればすぐに駆け付けるなんてことが当たり前の時代だった。
つまり以前は企業にワガママを言ってもよろこんで対応してくれた。
「お客様は神様です」蛾当たり前の時代があった。
これが日本人を幼稚にする原因になったと思う。
交通事故を起こしたときは自分から謝ってはいけないということもあった(今でもそう?)
自分が悪くても非を認めず屁理屈をこねて相手のせいにすれば顧客対応として言う事を聞いてくれる企業が多かった。様々なわがままを無料で対応することが当たり前となり、頭の悪い人は今でもそれをする。その自分のことを「頭がいい」と勘違いするし、間違った屁理屈を押し通しても自分が正しいと錯覚する
しかしWindows95の登場とともにパソコンが一気に普及し始めたころ、この日本の顧客サービスの形は崩れていった。
それ以前の家電の感覚を持っている人々は、パソコン操作でわからないことは販売店やメーカーに電話して聞けば無料で教えてくれると思っていたし、パソコンがフリーズして止まってしまったらすぐに駆け付けて対処してくれるのが当たり前だと思っていた。
パソコンを一般家電のように簡単にとらえていた。
しかし現実には電話で聞いてもあまり教えてもらえないし、フリーズしてもなかなか対応してもらえず、CTRL+ALT+DELで再起動し、それまでやった作業は消えてしまう。トラブル対処ですぐに来てほしいと言ってもなかなか来てもらえず、やっと来たかと思えば無料どころか高額なサービス料を請求される時代になっていった。
私はのこの変化の中で地方でIT企業を立ち上げてパソコン関連機器を企業に販売していたので急激な変化に顧客がついていけない様子を身をもって感じていた。
企業が顧客である自分を神様のように扱いワガママを聞いてくれるものと思っていたのに、すっかりそんな時代は終わってしまった。しかし甘え切った考えは抜けず、あらゆるところで自分に都合よく解釈を変えて屁理屈をつけて、自分を正当化する癖を身につけた人が大量に増産されていった。
大人の脳である前頭葉が使われず、自分の否を認めず自分を正当化し、他人に責任転嫁することが「頭がいい」とさえ勘違いする幼稚な脳をもつ日本人が増えていった。
原始的な脳である大脳辺縁系で反応する甘えた大人だ
結果としてクレーマーは増え、いつも他人に責任転嫁すると人が増え、責任を簡単に放り出して他人に押し付ける人が増えた。
ようこそ、幼稚な大人の生産国、日本へ
昔は日本人独特の美徳とさえ言われた
人に迷惑をかけてはいけない
自分のすることには責任を持たなくてはいけない
他人のせいにしてはいけない
という大人が多かった国が
人に迷惑をかけても何とも思わない
自分のすることに責任はもたない
他人に責任転嫁する
という人が増えていったのだ
ずるくわがままを言った方が得すると思ってせこく姑息な考えを持つ人が増えた
かつて「Japan as No.1」言われ、日本人は世界一優秀だと言われた国家は見事に堕落していき、今では途上国へ転落した?と言われるほど落ちぶれた
とはいえ、平均値で世界的に見たらまだ他の国よりはマシだと思う
しかしこれから先、この国はどうなっていくか?
幼稚な脳を持った大人がどんどん増えていく国になっているのではないか?
しかし若者より既に年をとって大人になったはずの中高年にそういう傾向が強いのではないか?と個人的感覚では思ってしまう
年齢的なことは関係なく個人の問題ではあるが、本来いい大人であるはずの年の大人が幼稚になった感覚があるのは私だけだろうか
もしそうだとしたら単なる老害と言える。その年代の人が年老いていなくなればまた正常になるのだろう
過去に日本より先に先進国になったヨーロッパ諸国やアメリカでも同様の問題はあるのだが、既にその時点を乗り越えて今に至り、責任を果たし成果を出そうとする大人の人と、責任転嫁して依存して生きる人では貧富の差が大きくなっている。
世界中の国が遅かれ早かれこれからそういう時代に突入していくだろう
前頭前野を使うものが大人になって勝利し、大脳辺縁系しか使えないものは精神年齢が低いまま依存して生きることになるのだ