大人になる方法

脳科学的に大人を定義し、大人と子供の違いや大人になる方法を書いていく

思い通りにならないと怒る脳の仕組み

幼稚な人は自分の思い通りにならないと怒りやすい
比較的男性の方が顕著に表れる

「思い通り」とは予測・期待と現実が合致すること
特に人に対しての予測・期待が合致しないときに人は怒りやすい

人に対する期待値が高いから

人に予測・期待・計画・目標など現在より先のことを考えている

・こいつを論破してやろう
・この後は○○しなきゃ
・昼飯は何食べようか
・今夜は○○ってテレビ見よう
・次の週末はどこに行こうか
・この調子だと月末に間に合わないな
・来年の今頃にはこうなってるはず
・数年後にはこうしよう
・10年以内にこうなろう

人は多かれ少なかれ常に未来のことを考えている
人に言ってもなかなか信じてもらえないが、どのくらい先まで考えているかは驚くほど個人差があった。
明日の事さえ考えていない人もいれば常に数十年先の事を考えている人もいる

そして大人の脳である前頭葉が動く人は、自分の想定外のことが起きることを前提として考えている
その前頭葉があまり使われず子供の脳である大脳辺縁系が反応する人は、自分の思い通りになることを前提として考えている

大人は自分の思い通りにならないことも含めて前提に物事を考えているが、子供は自分の思い通りになることを前提としている
子供は思考力の範囲が狭い

だから精神年齢が幼いほど思い通りにならないときに怒り出す
ではなぜ怒るのか?

仮説でしかないが生存本能に必要な機能だからだと思う

例えば野生の動物に近づくと逃げるのは危険だと判断するからだ
人間でも「この先に行ったら危険だ」と察知して危険を回避しようとする

脳の機能としては先に「危険だ」と予測し、その予測に基づいて行動を決める
つまり動物は少しでも予測する機能がなければ危険を回避できず生命の維持に大きく影響することになる

そしてライオンなどの肉食動物は、エサとなる動物を見つけると狩りをする
当然相手の動物は逃げようとする

追う側は捕まえて食べようとし、追われる側は逃げて危険を回避しようとする
どちらも物事を自分の思い通りにしようとしている。これも生命維持に必要な機能だ

子供の脳である大脳辺縁系は動物が人類になるずっと前の爬虫類の時代から存在する
人間だけが前頭葉が発達し前頭前野が理性的な判断ができるようになっている

つまり何でも自分の思い通りにしようとする人は大人の脳である前頭葉が動いてない、つまり子供なのだ
子供の脳である大脳辺縁系は予測と現実が合致すれば生命の維持に役立つので喜び、予測と現実が違えば生命の危機につながるので怒りや悲しみを感じる

大人の脳は自分の思い通りにならないことも含めて予測して理性的に対処するが、子供の脳は思い通りにならないと感情的になり泣いたり怒ったりして思い通りになるまで駄々をこねたり、相手を威嚇したり相手に怒りをぶつけたり暴力をふるって自分の思い通りにしようとする

ヤンキーがどうでもいいことで他人に因縁をつけて自分の思い通りにさせるために相手に土下座させるような行為はこのような幼稚なメカニズムからできている